牛歩のごとく、ノロノロと進んでいます、CRプロジェクト。
偉い事企んだなー。確かにカッコは良いけど、性能にはなーんも関係ないんだよなー。と言う心の底の呟きを無視して進んでいます。
で・・・。
写真の4個のリング。スロットルシャフトを支えるベアリング。まあ樹脂製のプレーンベアリングです。
勿論、こんなの売っていません。旋盤で作りました。
材料はリアサスの時にも使ったMCナイロン。と言っても同じ物では有りません。
一口にMCナイロンと言っても沢山の種類が有るのです。
今回は滑り抵抗が小さい物を要求します。勿論耐ガソリン性も。
でも、今のエンプラ。この程度の要求を満たす樹脂は山の数ほど。
良い時代に成りました。
日本ポリペンコのMC703HLです。リアサスに使った物を更に耐摩耗性と滑り性能を上げた物です。
特にすばらしいのが静摩擦係数と動摩擦係数の差が少ないのです。此の辺はスロットルの動かし始めのフィーリングに効いて来る筈。
切削中、旋盤に咥えて廻っている材料にサンドペーパーを当てて見ました。
削れない・・・・・・。
金属よりも耐磨耗性は上。
本当に良い時代です。
組み上げたスリーブ。
今回苦労したのは外径の寸法。キャブの穴径が判らないのです。
更に大切なのは、はめ代。穴径より若干太く削り圧入するのですが、圧入すると内側の穴径も小さくなるのですね。
つまり、削っている最中には穴径はシャフトに対してスカスカ。圧入後にピッタリと言う切削が要求されるのです。
まあ、こんな頭を使う切削が結構好きだったりして・・(笑)。
12mmのステン丸棒(スロットルシャフト用)は用意して有るのですが、ステン用のタップを持っていません。
タップの入荷までストップですね。
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