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CATEGORY[サス一般]
コメント[ 0 ] 2016年06月18日20:40
今日のVTRの整備。前のオーナーの方から信頼されていた方の整備と判りました。
この方は僕も知っている方で真面目にバイクに取り組んでいる方です。
で、この方に限らずサスセッティングでとんでもない勘違いをしている方多々。バイクを商売にしているプロの人でも間違って考えているのを多数知っています(と言うか一般のバイク屋さん、サスセッティングなんかに興味を持っていない、笑)。

今回の一番の間違い。高速で走るバイク、高負荷でのサスへの対処。此処迄は良いんです、でも処方を間違っている。高負荷での場合に対応してスプリングを硬くしたい。正常な判断です。でもこの先が間違った。
高負荷に耐えるスプリングが欲しかったらスプリングの交換意外は無いんですね。プリロードを増やしたら高負荷に耐えるって思っている方、申し訳ないですけど100%間違っています。
プリロードを掛けたら、其の分フォークが伸びて終わりです。
今回の場合、余計にプラスしたスペーサーの長さだけフォークが伸びてチョン(1Gの場合、勿論これが基準)。
で、プリロードを掛けたらフォークの長さが増えただけじゃなくてフォーク自体も柔らかく成るんですね(笑)。此処を理解した方、かなりの実力者。
フォークが伸びると油面上のエアーボリュームが増えます。つまりエアースプリングが弱く成る。
此処迄考えないとサスセッティングは出来ません。

今回のセッティングミス。フォークを伸ばすだけしか効果の無いプリロードアップをスプリングが硬く成ると勘違いした。その為の姿勢変化に対応したフォークの突き出し量の調整をしていない。
柔らかく成ったスプリング(エアーの部分)に対して、オイルを無茶硬くした為に作動不良を起こしたフォーク。

今回の原因はプリロードを増やすとスプリングが硬く成ると言う勘違いです。
この勘違いをしている人、無茶多いんですよね。

プリロード調整はスプリングの硬さを変えるんじゃなくてバイクの姿勢調整です。
スプリングを硬くしたければ、スプリングの交換意外100%有りません。




この辺はSTのHPに詳しく載っています。

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