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CATEGORY[ST250 ブレーキ]
コメント[ 9 ]TB[ ] 2010年10月01日11:15
急遽、最初の予定の大幅変更に成ってしまった、STのフロントブレーキ。
当初の予定はホイールをSR用に交換(入手済み)。
ディスクを大径にして、キャリパーは純正を其の侭使用。

こんな計画だったのです。

正直にゲロしちゃいますと、HPに純正キャリパーのオーバーホールをアップしましたね。

その時に・・・・・・・・・。

ご存知の様に、STの純正キャリパーは片押しタイプ。
このタイプのキャリパーの生命線は、スライドピン。
此処がスムーズに動かないと、本来の働きを期待できません。

で・・・・・・・・・。

僕が悪いんですよね。無い物ネダリ。エンジンの調子が上がる程、シッカリとしたストッピングパワーが欲しくなって・・。

一時の使用で引退した、シンタードパッド。効きは強力です。

此れを最近、チョット長期間使ってしまったんですね。フォークが耐えるかのテストに・・。

その時、ある友人が試乗を・・・。
帰ってくるなり『ブレーキ、効き過ぎ。』
まあ、オフ車を中心に楽しんでいる友人ですから、そう感じると思います。
でも、僕は欲しい。
以前、乗らせてもらったピストンさんチューンのグース350。
其れのロッキードから比べたら・・(笑)
http://bmwr80.blog.shinobi.jp/Entry/293/

片押しキャリパーを考えて下さい。キャリパー全体はディスクの回転方向へ強烈に引っ張られます。

問題は、キャリパー本体はフォークに止まっていない。
スライドピンに刺さっているだけ。

このスライドピン。其れ程太くてがっちりとした物ではない。
しかも片持ち。

この片持ちピンに、横方向の強烈なストッピングパワーが掛かります。

今回のチェックで、ゴムに刺さっているピンに磨耗が見られたんですね。
グリスの所為ではなく、完全にオーバーパワーを受けた・・。

とりあえずパッドは戻し、ストッピングパワーは落としましたが、ディスクを大きくして、更にストッピングパワーを上げ様としています。

このキャリパーでは無理だな。

こんな結論を出したんですね。

ですから、前のブログに書きました。普通に使っている分には此れで何も問題は無いって・・。

対向ピストンのキャリパーとなると、沢山の種類が有ります。
今回はキャリパーの制動力不足ではない。パッド面積を上げる必要も無い。
要は、キャリパーをダイレクトにフォークへ取り付けたい(機械強度を上げたい)。

此れだけですので、悩む必要は無いですね。
2号と共通化を図りました。
パッドの交換もし易く、メンテもし易い、ブレンボの4ポットです。

先日、友人との電話。
友『ブレンボって高いんじゃない?』
僕が価格を言うと結構驚いていましたね。安いんで・・(笑)。

エーーーー。TT100前後の価格(工賃込み)よりも安いんです。
メンテサイクルも、純正キャリパーよりも長くて平気ですし。

何時ものネット通販のお店へ発注。

早めに購入したのは、SRのホイールに装着可能かの確認がしたかったんですね。
この結果で、これから先の進む方向が変わって来ますので。

早速確認。


ゴチンコ


ゴチンコ

見事にスポークにゴチンコ。
まあ、ある程度は駄目とは思っていたんですね。

なぜかと言うと、ブレンボ4ポットキャリパーを、SRにつけるキャリパーサポーターの市販品が見つからなかったのです。
つくんなら、人気車種ですから、絶対に有る筈。


此れで、方向は決定です。
STのホイールを使い、ディスクはハブアダプターでオフセットをし、キャリパーサポートを作る。
STのフォークピッチが広いので助かりました。

逆を言うと、ピッチが狭かったら諦めて標準ブレーキで済ましたのに・・・・・。鈴木のバカ・・・・(汗)。


追記です。正しく書きますと、パッドはキャリパーとスライドピンプレートと両方で支えられています。
全制動力の引っ張り応力は、キャリパー本体よりもスライドピンプレートの方が多く受けます。
でなきゃ、あのピンの太さでは支えきれません。

更に追記。STのキャリパーは判りませんが、SRのキャリパー(片押し2ピストン、STと基本的に同じ)の価格を調べて見ました。
ブレンボよりも¥6000近く高かったです(笑)。
良く考えると、片押しの方が部品点数が下手すりゃ多くなるし、設計も難しい。
対向ピストンは、同じ物の張り合わせですから・・。

更に追記。
ブレンボのディスクの入る隙間。7,2mmです。
先日購入のベルリンガーの鋳鉄ディスク。厚さ6,3mm。
機械屋を喜ばせる寸法です。キャリパーサポートの精度をドンピシャで作らないと、ディスクとキャリパーを擦っちゃいますね。
こんな寸法を見ると作りたくなってしまう困った性格です。
どちらを使うかは別として、ベルリンガーで位置出し、その後ディスクを選ぶ。と言うふうに手順を踏むようです。

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Rg
鈴木がバカなのか、ピンキーさんが普通ではないのか??
益々目が離せなくなってきましたです^^
【2010/10/01 11:46】| | 暇主婦 [ 編集する? ]

自分を真っ当と思っている人が一番危ない・・・(汗)。
【2010/10/01 12:33】| | ピンキー [ 編集する? ]

挑戦したいですよね!
機械屋としては・・・
機械修理屋の私は 出来るだけ自分やりたいけど
加工は 機械屋にお願い!!!
餅は餅屋です と言うより旋盤やフライスが無い
前の職場は 有ったので ビューエルに BMWのパニアを着けていました 台座を製作して・・・
【2010/10/01 20:09】| | あまぞん [ 編集する? ]

今、一番の心配は、純正フォークの精度。
キャリパーブラケットの精度が信用できないんですね(BMで痛い目に遭っています)。
まあ、今付いているパッドの減り方で、出ているとは思うんですが・・・。
で、暫くぶりに真面目にブレンボを見ると・・・・。
製造コスト、絶対ST純正より安い・・・。
でも、かっこいいから許しちゃう(笑)。
【2010/10/01 21:02】| | ピンキー [ 編集する? ]

あはっ
かっこいい物っていいですね ミーハーですおいらも

コストですか? 見た目で解らない事もありますし・・・
例えば シール溝 一回の機械加工で仕上げちゃう品物と 面取り仕上げを複数回行う品物
よく観察すれば 解るかも・・・
ブレンボなどリプレース品はシールのたわむ方向に 微細な仕上げを施しているらしい です
この仕上げが引きずりやタッチに影響すると 都会伝説ですかね~ 私にはよく解りませんが・・・汗っ!

実用重視の あまちゃんは 結果良ければ すべて良しです はい
【2010/10/01 21:30】| | あまぞん [ 編集する? ]

機械加工。職人さんが一個一個作るなら判りますが、専用工作機械で一発。
其れが現状です。

まあキャスティングの精度まで言われると判らないですけど、まさか砂型って訳じゃ(笑)。

タッチの差が溝形状だとしたら、日本の技術でマネなんて簡単ですね。
今時、機械加工に何度も仕上げ加工なんて、量産品では有り得ません(ブレンボも)。
その形状の切削刃を作って、一発で仕上げます。
そうじゃないと、今の値段でブレンボは売れません。
もしシールリングの材質。となったら、簡単にはまねできません。
高分子材料は分析は出来ても、どうやったら作れるかが判んないんです。

事実、ブレンボのシールリング、しなやかで、国産品にはない感触です。

ある日、バイク界の御大に言われました。『ブレンボのシールリングは材質が良いから、交換は不要だよ。』って言われた時は、ウッソーって思いましたが、バラしてみて、経年変化の少なさ(正直に言うとナイ)には驚きました。

世界の一流品ってうたい文句の製品、沢山有りますけど、その世界で飯を食っている人達が作った虚像の世界・・・・・。
基本的に、雑誌の類の情報は話1/10。自分で経験した事を大事にしています。
【2010/10/01 21:56】| | ピンキー [ 編集する? ]

確かに 大量生産品ですから 一発仕上げが 普通でしょうね

シールの劣化 私も実感し ブレンボさまさまです
前職がプラスチック業界だったので 高分子材料は 混ぜ方 混ぜる順番で特性が変わり まねが出来ない世界なのは 知っておりました
なんか ゴチンコがガチンコに成ってきましたね
だからこそ 実体験に基づくピンキーさんのブログ沼に嵌まっております
早くR80をいじって下さいませ
【2010/10/01 23:21】| | あまぞん [ 編集する? ]

いろいろとお疲れさまでございます。
80のオムスビキャリパー、14年間OHしませんでした。つい先日やってしまったんですが未だもったかな(笑)?
【2010/10/05 17:16】| | ナミ [ 編集する? ]

ドンドンと泥沼に・・・。
更に笑えるのが、どうひいき目に見ても2号のブレーキの方がSTよりもプアーに成ってしまうんです。
2号の制動力に不満は無いんですが・・(笑)。
さしものブレンボも14年は持たないでしょう。
以前、結構持っていたオムスビを、みんな捨てちゃったんですね。
STにはオムスビでも十分だったのですけど・・。
【2010/10/05 17:41】| | ピンキー [ 編集する? ]

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