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CATEGORY[ST250 ノーマルキャブレター]
コメント[ 1 ]TB[ ] 2008年01月16日18:03
エンリッチャー

遂に始めてしまったエンリッチャーのキャンセル。早い話があそこが働いていると、パイロット系のセッティングが難しい(僕の腕が悪い)。感覚として、エンブレ時に濃いガスを供給。結果燃え残りが燃焼室の中に溜まる。スロットルを開けた瞬間、其れが燃えてドンつきと言うストーリーを考えました。
ドンつきが出ない迄パイロットを絞ると、スロットルの開け始めにキリつきが出易いのです。
写真は蓋を取ったところです。ゴムのダイアフラムが見えます。
このダイアフラムを押しているスプリングが蓋の方に有るので、取り外しは注意。


エンリッチャー

その蓋の内側。このスプリングを押し切るのですから負圧はエライ。
緑で囲んで有るのが、エンジン側から来た負圧を絞っているオリフィス(ジェットでも良いかな?)。そこで絞られた負圧は赤の穴に繋がっています。つまりダイアフラムのこちら側。普段はスプリングによって、ダイアフラムは向こう側に押し付けられています。
此処で考えなくてはいけないのは、ナゼ絞って有るか?
僕は一瞬のスロットルオフではダイアフラムは働かず、長いエンブレ時にだけ働く様にしてあると考えています。エンリッチャーの目的はアフターバーンの削減。一瞬のオフではまず出ませんし、長いエンブレでは出易いからです。


エンリッチャー

そのダイアフラムの裏側。中心(赤で囲んだ部分)に小さな突起が。これが大切な働き。普段はスプリングで押され、内部に向かって突起は押されます。
エンブレで負圧が来ると、ダイアフラムがスプリングに勝って、突起は引っ込みます。


エンリッチャー

さあ、此処からが本番。
中央赤丸で囲んだボール状の物。此処はダイアフラムの突起で押され普段は引っ込み、周りの真鍮部分との間に隙間が出来ます。
この隙間、内部は穴が上方に向かって伸びていて、スライドバルブのダイアフラムの下側に繋がっています。此処はキャブの入り口に繋がっていて大気開放(エアクリ後ですが)。
つまり、隙間は外部からエアーを吸える様に成っています。
隙間から出たエアーは右緑で囲まれた第2のPAJで計量され、第1のPAJで計量されたエアーと一緒に成ってPJで計量されたガスと混ざり、アイドルポートとスローポートから噴出します。
青で囲まれた穴は、エンジン側に繋がっており、負圧を運んできます。この穴と蓋の穴(オリフィス部分)が繋がります。
普段はスプリングが働き、隙間からエアーが入り、負圧に成るとダイアフラムがスプリングに勝ち、突起が下がり隙間はなくなると言う構造です。
で、問題はこの第2のPAJ。通路が複雑な為、第1PAJの様な正確な計量が出来ていないのを感じます。と言うのは、ノーマル状態の第2PAJ。番手が1.9。小さいのかと思ったらとんでもない。内径が1.9Φと言うとんでもなく大きいのです。
今回、第2PAJは殺しちまえと思ったのですが、頼んだPAJの入荷がまだ。
気の短いピンキー君は取り合えず#90のPAJを組んでしまいました。
実は、今までも1.3Φで組んで有ったのです。
表は寒くなってきたけど、試乗に出ちまおうかなー・・。


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Rg
今夜のお酒はとっても美味しい・・・・・。ニコッ。
【2008/01/16 22:14】| | ピンキー [ 編集する? ]

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